熊野古道
江戸時代の「東海道中膝栗毛」にも登場する伊勢路は、伊勢より熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)への参詣道です。古来より熊野詣りは苦行の代名詞でもあったように、紀伊半島は岩山が海岸線まで迫り峻険で多雨。峠越えの難路には、土砂流出や道の崩壊を防ぐ地域特有の石畳が敷かれ「洗い越し」と言われる側溝、猪垣・棚田跡・茶屋跡が残り、シダの群生する尾鷲桧の林や竹林を歩き、峠の頂上からは熊野の山々や熊野灘が望めます。古道の傍らでは、苔むした町石地蔵や志半ばで行き倒れた巡礼者たちの墓碑が今も静かに古道を見守っています。
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Photographer : Shuji Shintani |
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